明日は、公立の受検日。
学年集会。
受検と受験
公立の高校は、もともと一定の基準を満たせば入学が認められるものだったので、学力検査が実施されます。そのため「受検」という漢字を使います。「15の春を泣かせない」というスローガンのもと、全員が進学できるように国や自治体が高校設置に動きました。ベビーブームや進学率の向上でたくさんの高校が作られました。
私立の高校は、公立のように全員入学は実現できないので、入学試験が実施されます。そのため「受験」という漢字を使います。私立の高校は、独自のカリキュラムで、充実した施設・設備で学ぶことができます。ただし、学力だけでなく、家庭の経済事情で通うことが難しいと判断される場合もあり、誰でも行けるわけではないです。
私立に行けなくても、公立には受け皿があるというのが、全国の大都市の一般的な感覚だそうです。私立の入試が先にあって、合格発表のあとに、公立の受検があるのはそういった背景があるのでしょう。私立の入学手続きの締め切りが、公立の合格発表の前という高校もあります。
しかし、北海道民は、札幌でも逆の発想をする人が多いようです。経済的な理由、歴史的な理由、北海道という地理的な理由、学力的な理由などが複合的に関係しているのだと思います。昔は、北海が英語学校、第一が航空工学・自動車、北星が聖書・英文・家政と特化型の印象があったからかもしれません。キリスト教や仏教と宗教つながりの学校が多いのも理由のひとつだったかもしれません。男子校・女子校が多かったからかもしれません。
「個性」と言いながら、普通科を選択する人が多いので、フツーの普通科の高校を選ぶ人が多いのは、今も昔も同じということかもしれません。