2020年6月21日 (日)

中学校のスマホ持ち込み解禁

文部科学省が、中学校のスマホ持ち込み解禁を認める方針を発表するそうです。

誤解が生じそうですが、緊急時の対応や防犯のため、登下校時に持ち歩くことができるという意味です。登下校時にスマホを使えば「歩きスマホ」になるし、校内での使用が全面禁止なのは今まで通りです。決して休み時間の暇つぶしに使えるわけではありません。校内では、スリープではなく、電源オフです。地震速報が鳴るわけでもありません。保護者と会話ができるわけでもありません。

目的が緊急時の対応なので、登校してきたときに学校が預かることはしません。地震が起きたときに、学級担任が職員室まで生徒のスマホを取りに行くというのは、現実的ではありません。かばんに入れておくことになります。そうすると盗難の心配が出てくるのは自然なことです。何万円もする高価なもので、しかも小型です。換金目的ではないにしても、別の場所に隠すなどの嫌がらせはやりたい放題です。

持たせる場合には、同意書の提出が必要になりますが、その中にも紛失などのリスクは、保護者が責任を負うという事項に同意しなければなりません。学校では預かることができないので、そのリスクに対応できないわけです。

メリットとしては、連れ去り犯罪に巻き込まれたとき、位置情報で場所を確認できるということでしょう。遺体がどこにあるかの早期発見につながります。ただし、登校後に電源をオフにしているので、再度オンにするという作業が必要になります。多くの人は、再度使用するまでオフにしたままではないでしょうか。スマホを持っているのに、電源がオンになっていなかったので、位置を特定できなかったということになるでしょう。

制限が多くて、実質メリットが享受できないのではないかと思うのですが、少なくとも「なんとなくスマホを持たせると安心する」という発想はやめるべきです。本当に子どものことを心配するなら、スマホよりも、スマホではないGPSデバイスを持たせるはずなんです。

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