分散コンピューティングの技術を使って、自宅で新型コロナウイルスの解析に貢献することができます。分散コンピューティングというと難しそうな印象になってしまいますが、アプリをインストールするだけです。あとは、アプリが自動でサーバーに接続し、解析の一部をダウンロードし、計算が完了したら、アップロードして研究に活用されるというしくみです。
新型コロナウイルスの解析に対応した分散コンピューティングは、Folding@homeとRosetta@homeがよく知られたところです。Folding@homeのほうが、とっつきやすい印象があります。パソコンのほか、スマホでも参加できるのがRosetta@homeのほうです。
パソコンで自分がなにかに使っているときは、自動で休止するので動作が遅くなったりするわけではありません。スマホの場合も、充電中におこなうので、外出時にバッテリーが早く消耗するというわけではありません。何もしていない状態のコンピュータを有効活用しようというものです。
24時間パソコンをつけっぱなしになり(画面は消灯していい)、わずかであっても電力を消費するのも事実です。1台1台のパソコンは、スーパーコンピュータに比べれば非力ですが、世界中の力を結集してスーパーコンピュータにまさる処理能力を出し、着実に新型コロナウイルスの解析で結果を出しているそうです。せめて現在の状況が落ち着くまでは協力できればと思います。
【Folding@home】
Folding@homeは、スタンフォード大学でスタートしたプロジェクト。Folding@home - Fighting disease with a world wide distributed super computer.
Folding@homeのホームページから、START FOLDING NOWをクリックして、インストールしていきます。
【Rosetta@home】
Rosetta@homeは、ワシントン大学の研究室でおこなわれているプロジェクトですが、BOINCという分散コンピューティングのシステムで動作しています。カリフォルニア大学バークレー校で発足したBOINCは、Rosetta@home以外にもたくさんのプロジェクトがあります。新型コロナウイルスの解析に貢献するならRosetta@homeに登録するという手順になります。Rosetta@home
Rosetta@homeのホームページから、Join Rosetta@homeをクリックし、Downloadと進みます。BOINCをインストールしたあとに、Rosetta@homeを選択すると参加することができます。
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