2020年5月 1日 (金)

令和と2000年問題

1年前、平成から令和に年号が変わるとき、コンピュータはトラブルを起こさないのかと心配する中、「2000年になるときも何もなかったから大丈夫じゃない?」という話も聞かれました。

年号が変わることと2000年問題は、コンピュータのシステムの中では、別次元の話。コンピュータ内部では、日付は西暦で管理されていて、表示するときに年号に変換するので、年号が変わることは大きな問題になりません。

2000年問題は、当時今から考えると貧弱だったメモリや記録媒体の状況で、節約するために4桁の西暦のうち、下2桁で表現していたことから起きた問題です。1995年は、95というデータで保存していました。2000年は、0になるので、1900年として扱われるのです。コンピュータが生まれたときは、2000年というのは遠い未来のようで、近くなったらそのときにどうにかするでしょう、ということでコンピュータが使われ続けていました。

しかし、時は過ぎ、現実に2000年が近づいてきました。2000年問題は何もなかったのではなく、1990年代末には、2000年以降のホテルの予約ができないというトラブルなど、すでに2000年になる前にトラブルは起きていました。それらを目にして、システム管理者は血の滲むような苦労をして、システムを修正し、2000年の元旦を迎えたわけです。「何もトラブルなんて起きなかったよね」なんて言われたら、苦労した人たちは、悲しいですよね。命を奪うようなトラブルを未然に防ぐために、寝る時間を削って対処したのですから。

日付変更線をまたいで最初に2000年を迎えるのは日本。世界中のシステム管理者や情報技術者がその瞬間を見守りました。その当時、コンピュータあるいはインターネットが動いていたのは、日本とヨーロッパとアメリカくらいです。2000年を迎えるのは、日本が最初で、次にヨーロッパ、そしてアメリカとなるわけです。日本が2000年を迎えたときに、もしも何かが起きたら、ヨーロッパが2000年を迎えるまでの8時間の間にシステムの再点検や修正をおこなわなければなりませんでした。日本は、ある意味ヨーロッパやアメリカのための実験台だったのです。

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