2020年4月30日 (木)

英語の綴りと技術の進化

英語の勉強をしていて苦労するものの一つに綴り(スペル)があります。フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語など、他のヨーロッパの言語は、綴りと発音には一定の法則があります。英語にも一定の法則がありそうなのですが、複数の法則が混ざっている印象があります。

それもそのはず。11世紀にイングランドは、フランスのノルマンディー公に征服され、当時の古い英語にフランス語が流入しました。現在の英語の4割から6割(資料によっては7割!!)の単語は、フランス語由来のものなのだそうです。貴族が使うフランス語と民衆が使う英語が混ざったと考えると、単語の使い分けも少し区別が付きやすいでしょう。

さらに時とともに発音は変化していきます。日本語でも国語の古文の授業で、「けふ」は「キョウ」、「てふてふ」は「チョウチョウ」と読むと習いますが、当時は「けふ」は「ケフ」、「てふてふ」は「テフテフ」と文字のとおりに発音していたのが、変化したものです。決して当時から「キョウ」、「チョウチョウ」と発音していたわけではありません。表記と発音が異なるのは日本でも起きていた現象なのです。

さて、話を英語に戻すと、古い英語とフランス語が融合した後、綴りどおりに発音していたものが、どんどん変化していきます。それでも綴りは変えませんでした。15世紀の活版印刷技術、19世紀になってタイプライターが発明され、綴りと発音の統一がされないまま、綴りは固定化されてしまったというわけです。しかも、英語は世界の共通語となり、さらにインターネットの普及により、今さら変えることは不可能でしょう。世界中のコンピュータでスペルミスの警告が出てしまいます。

ちなみにフランス語も綴りと発音が異なる現象は起きています。例えば、レストランは英語で「restaurant」と最後のTを発音しますが、フランス語では最後の子音は発音しません。この変化は、先述した英語にフランス語が流入した後に起きた変化なので、フランス語由来の英語とフランス語の発音に違いが起きています。しかし、フランス語の単語全体に起きている現象なので、混乱することはほとんどありません。

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